税務コラム

決算書をまとめる上で欠かせない会計帳簿とは




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会計帳簿とは、会社法で作成が義務付けられている帳簿です。

日々のお金の動きを詳しく記載するため、普段の経理処理でも決算書作成でも不可欠なものです。また個人であっても、作成・保存の義務があります。

会計帳簿には、記録内容によって色んな種類がありますが、大きくは「主要簿」と「補助簿」に分けられます。



主要簿


主要簿を構成する主なものは、仕訳帳と総勘定元帳です。会社にとって作成は義務であり、決算時に損益計算書と貸借対照表を作るための資料になります。

なお、青色申告で65万円の控除を受ける場合は、作成が必須です。


（１）仕訳帳

年間取引の仕訳を日付順に記録した帳簿です。補助簿で個々に記録された取引を時系列で確認できます。

また、仕訳帳に取引の仕訳を記録した上で、総勘定元帳に転記する流れになりますから、帳簿作成の基本となる大切なものです。


（２）総勘定元帳

仕訳をした勘定科目ごとに年間の取引を記載したものです。各勘定科目を一覧で把握できるので、年間の資産・負債及び売上・経費の流れをすぐに調べられます。

この帳簿を元に損益計算書や貸借対照表を作成していきます。
決算をする上でこちらも大切な書類です。



補助簿


主要簿の補助的な役割を担う帳簿です。主要簿だけでも決算書の作成はできますが、経営ではリアルタイムでの情報を把握する必要があるため、補助簿を作成しておいた方が良いでしょう。


（１）現金出納帳

現金での支払いや売上を受け取った際に記録する帳簿です。現金残高や出入金額、取引内容が書かれるので、現金の移動を把握するのにとても便利です。


（２）預金出納帳

金融機関の口座ごとに預金の入金・出金について記録するもので、預金通帳の内容を順番に転記して作成します。

預金通帳では、一部の情報しか記載されないので、すべての現金の流れを把握するためにも作成しておくべきです。


（３）売掛帳

掛(ツケ)によって商品販売した時や、代金回収をした際に記録する帳簿です。

売掛帳は、販売した商品や回収した代金の金額を管理するものなので、誤りがあると取引先の信用を失ってしまうおそれがあります。


（４）買掛帳

売掛帳と逆のパターンの取引の際に記録す帳簿です。（掛けで商品を仕入れた、もしくは掛けで仕入代金を支払った場合に記録します。）

こちらも、きちんと管理しないと、支払い漏れ等が起こり、取引先からの信用を失います。

なお、買掛帳に入力する取引は本業の商品の仕入だけで、備品などを後払いで購入した場合、「未払金」として処理します。


（５）固定資産台帳

所有している固定資産を管理するためのものです。資産の種類、耐用年数、減価償却費や未償却残高を記録します。



まとめ


帳簿作成は、不慣れな場合はとても面倒な作業になります。ただし、正確な帳簿を付けることで事業分析に役立つので、事業運営にとっては大切な業務です。

よって、正しい知識を持って帳簿を付けるようにしましょう。上手くいかない場合は、税理士に相談しても良いでしょう。



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